社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料)はいくらかかるか?


■社会保険料は、「標準報酬月額」×保険料率
社会保険料は、「標準報酬額」や「標準賞与額」に、保険料率を掛けたものです。

【平成30年3月現在の保険料率】
  会社負担 本人負担 備考
健康保険料(福岡県)
5.115%
5.115%
10.23%
 
健康保険料(福岡県)
(介護保険第2号被保険者)
5.90%
5.90%
11.80%
40歳以上65歳未満の方
厚生年金保険料
9.150%
9.150%
18.300%
 
子ども・子育て拠出金
0.23%
0.23%
 

健康保険・介護保険料率は、都道府県により異なり、毎年3月に見直されます。
◎平成30年3月から10.19%→10.23% 11.84%→11.80%となりました。
子ども・子育て拠出金は、平成29年度より0.23%となっています。
厚生年金保険料率は毎年9月に改定されていましたが、平成29年9月以降は固定となりました
◎平成29年9月から18.182%→18.300% となりました。

■「標準報酬月額」とは
社会保険に新規に加入する際、月々の報酬の見込額から「標準報酬月額」を決定します。「標準報酬月額」は、報酬月額に応じて、あらかじめ区分された等級により該当する月額のことです。例えば、給料の見込み額が25万6,000円であれば、20(16)等級で、標準報酬月額は260千円という考え方になります



等級に( )がありますが、これは、厚生年金保険料は( )書きの等級で見ますよ、ということです。
どういうことだ? という気がしますが、次のようなケースです。

→報酬月額が8万8,000円の場合、健康保険料の標準報酬月額は88千円ですが、厚生年金保険料の標準報酬月額は(101千円未満なので)98千円。逆に報酬月額が100万円の場合、健康保険料の標準報酬月額は980千円ですが、厚生年金保険料の標準報酬月額は(605千円以上なので)620千円という考え方になります。
つまり、報酬がすごく低い人や高い人は、健康保険と厚生年金で上限・下限が違うということです。

また、「子ども・子育て拠出金」は、厚生年金保険料の標準報酬月額から算出することになっています。

■「標準報酬月額」は一度決まったら変わらないか?
標準報酬月額が決定されるのは、最初に保険に加入する際や、入社した際の手続きによりますがですが、その後は変わらないのでしょうか? 最初に過少申告しておけば、ずっと・・・・???。
制度として、標準報酬月額の決定のタイミングには、大別して、次の3つがあります。
(1)資格取得時の決定
(2)定時決定
(3)随時改定
(1)資格取得時の決定は前述通り、最初に保険に加入する際や、入社した際の決定です。
(2)定時決定は、毎年4,5,6月に実際に支払った給与額とその平均を7月に届け出て、その年の9月から適用される標準報酬月額を決定するというものです。
(3)随時改定は、基本給や固定的な手当が変更になった時、その月も含めた以後三カ月の給与総額の平均が、前の等級より2等級以上、上がった(下がった)場合に、届出をして標準報酬月額を変更するというものです。
なお、4〜5年おきに年金事務所の「総合調査」というものが実施され、加入対象や標準報酬月額が適正であるか調べられますので、あまり変なことはできない、と考えていただいて結構です。

■「標準賞与額」とは
標準賞与額は、賞与額から1000円未満を切り捨てた額のことを言います。ちなみに、賞与として考えるのは年3回以下のボーナスまで。それ以上は、賞与とはみなされず、例えば定時決定の際など、報酬としてカウントします。
標準賞与額には上限があって、健康保険は年間573万円(4/1〜翌年3/31までの累計 ※平成28年4月より540万円→573万円になりました)、厚生年金保険と子ども・子育て拠出金は月間150万円となります。

■社会保険料はどうやって支払う?
社会保険に新規加入した際、口座振替依頼書を提出しますが、基本的に、当月分の保険料が翌月末に会社の口座から引き落とされることになります。事前に会社あてに、被保険者個々の保険料額を合算した保険料額が「納入告知書」により通知されます。
制度上、保険料は事業主と被保険者が折半ですが、会社の口座からはまとめて引き落とされますので、感覚的には「全部自分が負担してるような気になる」と嘆く経営者の方も多いです。(気持ちはよくわかります)